ネットショッピングは消費に火をつけるか? (2)
一部の人は否定的な見方を示す。ネットショッピングは急速に発展したが、全体からみればまだ非常に小さな存在だ。ある人の予測によると、第12次五カ年計画(2011-15年、十二五)期間の終わり頃には、中国のネットショッピング取引額は3兆元を突破し、社会消費財小売総額の約10%を占めるようになる。だが現在のネットショッピングは、解決が待たれる一連のやっかいな問題を抱えている。たとえば商品の質をどうやって高めるか、信頼性を評価する制度をどのように整えるか、消費環境をさらに改善するにはどうしたらよいか、などだ。
とはいえ筆者は楽観的な見方をしている。十数年前に中国で電子商取引(eコマース)の人気が出始めた頃、多くの困難や問題がふりかかった。だが筆者は当時、eコマースは必ず発展すると考えていた。その根拠はネットショッピングがますます人気を集める秘訣と同じで、eコマースは供給チェーンを整備し、中間段階を圧縮し、消費者に低価格・高品質の商品を提供するものだからだった。
今ではネットショッピングの発展を信じられるより確かな理由がある。今後、ネットショッピング成功の秘訣はさらに拡大するとみられ、新たな消費形態であるネットショッピングが消費に火をつける可能性が高いからだ。
次の2つの数字からこのことがよくわかる。