中国人の贅沢品消費 6割が大陸部以外
中国大陸部の贅沢品消費の、香港・マカオ・台湾および海外への流出が進んでいる。米投資ファンドのベインキャピタルがこのほど発表した「2012年中国贅沢品市場研究報告書」によると、中国人の今年の贅沢品消費のうち、6割以上が中国大陸部以外での消費であった。北京商報が伝えた。
ユーロ安による贅沢品の国内外の価格差の拡大が、消費の外部流出の主因となっている。同報告書によると、中国大陸部の今年の贅沢品市場の成長率は、昨年の30%から7%に低下したが、欧州での支出が急増した。
データによると、海外で特に人気の高い商品は腕時計、ジュエリー、バッグで、高級商品が特に歓迎されている。某贅沢品ブランドの中国人役員は、「ユーロ安および増値税・関税により、高級腕時計の中国大陸部・欧州間の価格差は約40%に達している」と語った。
ベインキャピタルは、「海外旅行者数の増加の持続が、海外における贅沢品消費を促している」と指摘した。欧州委員会が先月7日に発表した情報によると、シェンゲンビザの統一化政策により欧州の観光・雇用・経済の発展が促され、中国等からのビザ申請数が年々増加している。
香港・マカオ・台湾では贅沢品消費の熱意がやや薄れているが、依然として中国人の消費主要地区の一つである。同報告書は、「香港の消費増加率がやや低下したが、マカオでは依然として高い増加率を維持している」と指摘した。
贅沢品消費の増加に伴い、中国人の消費観にも変化が生じた。ベインキャピタルの調査によると、北京・上海の贅沢品消費者の65%は、商標が目立つ贅沢品の購入を控える予定だとした。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年12月14日