日本側の「阻止」は最終的に中日戦闘機の対峙を招く
中国海監の航空機一機が13日午前、釣魚島(日本名・尖閣諸島)領空に進入し、中国海監の船舶とともに初の海空連携の釣魚島巡航を行った。中国は今年に入り行っている釣魚島の領有権の維持強化を、さらに推し進めた。(環球時報社説)
だが日本の航空自衛隊は昨日、中国海監の航空機を「阻止」するために戦闘機9機を出動した。両者は直接対峙はしなかったが、日本は相当強硬な姿勢を見せ、釣魚島の領有権争いにおいて引き続き中国を抑えつけようとする横暴さをはっきりと示した。
今年に入り釣魚島情勢は日本の挑発のために悪化したが、中国側の断固たる対応によって、釣魚島海域の領有権争いの状況は根本的に転換した。これまで日本は海上保安庁の船舶を釣魚島の周りに配備し、これをもって釣魚島に対する「実効支配」と呼んでいた。中国の民間釣魚島防衛船がたまに釣魚島から12海里内に突入すれば、常に日本側に拿捕された。
だがこうした状況は完全に打破された。中国海監船舶は釣魚島から12海里内の海域への出入りを常態化しており、釣魚島に対する日本側のいわゆる「実効支配」はもはや存在しない。中日の船舶は相互排除の形勢を呈し、釣魚島の領有権争いは新たな段階に入った。
中国は昨日、海監の航空機を初めて釣魚島領空に出動し、日本は「阻止」のため軍用機を出動した。双方の得失は比較的複雑だ。中国は海上の法執行から海空合同の法執行への重大な進展を遂げた。これは明らかに「得」だ。だが日本側は軍用機9機を出動し、その優勢といわゆる「尖閣諸島」防衛の決意を見せた。これは「失」とも言えない。
全体的に見て、中国はこれまでの完全な受け身から抜け出し、釣魚島の領有権争いにおいて相当大きな主導権を手にした。だが昨日の状況は、釣魚島防衛事業の道程は長く、われわれの前方には依然数多くの挑戦があることも示した。
日本の昨日の「阻止」は猛々しいものだ。日本は中国海監の航空機に軍用機で応じた。これは性質上対等ではなく、中国に対するエスカレート的挑発だ。日本側は釣魚島情勢の悪化を回避し、中国側と平和的に摩擦を解消したいと一貫して表明しているが、昨日の軍用機9機の出動は明らかに反対のシグナルだ。