米国 中国への衛星輸出規制を継続 (2)
◆経済・貿易への影響
中国価値指数(CCVI)の首席研究員の崔新生氏は、「中米両国は今後、協議を進める必要がある。米国に関係なく、中国は衛星の輸出問題において自国の利益を保護すると同時に、中国的な考え方にとらわれるべきではない」と述べた。
しかし崔氏は、「米国の最新の動きは、2013年通年の中米経済・貿易構造に大きな影響をもたらさない」と指摘した。税関の統計データによると、2012年1−11月の中米貿易額は前年同期比8.2%増の4386億ドルに達した。また今年の中米両国の二国間貿易額は、過去最高の5000億ドルに迫る見通しだ。
◆打ち上げ市場への影響
中国紙「環球時報」は海外メディアの報道を引用し、「米国は、中国製衛星に米国の設備を用いることを禁じ、さらに中国で打ち上げを実施する可能性がある企業に対する技術売却を禁止した。中国宇宙工業は商業分野で、依然として厳しい情勢に直面している」と伝えた。同報道によると、米国や世界は中国の宇宙技術を不安視しており、中国の市場競争進出は「非常に限られている」という。
崔氏は、「それほど深刻な影響は生じない。中国の商用衛星打ち上げ市場はスタートしたばかりで、世界で占めるシェアは元より高くない。つまり米国の規制により市場に根本的な変化が生じることはなく、中国と提携している国家は提携を続けるだろう」と分析した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年1月7日