ソニー テレビ業務の損失で大赤字
ソニー中国エリアの新総裁に就任した栗田伸樹氏はこのほど初めて取材に応じた際、各方面が注目する日本の電子企業大手の赤字は、テレビ業務での巨額の損失が主な原因であり、ソニーのテレビ業務の目標は2013年度に黒字になることだと述べた。「新京報」が伝えた。
▽日系電子企業はここ数年赤字続き
十数年前には世界の電子業界の覇者だった日系電子企業だが、ここ数年は赤字が続いている。栗田総裁によると、テレビ業務での巨額の損失により、日系電子企業数社が赤字に陥った。さきにソニーが発表した今年度第2四半期(7-9月)の財務報告によれば、純損益は155億円(約1億9400万ドル)に上り、7四半期連続で損失を出した。
パナソニックは今年度の損益を95億5千万ドルと見込んでおり、これは11年度に過去最高を更新した損益額7721億元(約96億4千万ドル)に次ぐ数字だ。またシャープは今年度は損益が過去最高の56億2千万ドルに上ると予測する。
栗田総裁によると、ここ数年はテレビの価格が下がり、競争が激しくなり、日本の各企業はテレビ分野で大きな課題に直面するようになったという。
また栗田総裁によると、テレビ業務での損失について、ソニーは次のような教訓を得たという。以前は数や市場シェアを追求し過ぎて、数が増えすぎ、その一方で提供された商品が消費者のニーズに合わなくなっていた。そうして在庫整理の過程で利益を食いつぶすことになった、という教訓だ。