上海72時間ビザ免除政策　外国人観光客が増加

　上海辺境検査部門の統計データによると、上海が今年1月1日から一部の外国人観光客を対象に72時間以内滞在のビザ免除政策を実施してから、2大空港の辺境検査ステーションで関連手続きを行った外国人観光客は3800人余りに達した。同政策の利用者は、1日当たりわずか25人だが、航空会社の力強いPRと関連サービスの提供に伴い、観光客数が急速に増加している。今年3月と4月、上海で同政策を利用した観光客数はいずれも延べ1000人を上回り、1−2月と比べ90％弱増加した。そのうち欧米の観光客の増加が際立っていた。国際金融報が伝えた。

　業界関係者は、「同政策の実施は、上海の国際化都市建設および観光産業の発展を促す」と語った。これまで中国は一部の国家を対象に、48時間のビザ免除政策を実施していたが、滞在時間が短く、乗り継ぎをする外国人観光客にとって魅力的ではなかった。しかしこれを72時間に延長することで、乗り継ぎをする外国人観光客は上海滞在時間を延ばし、十分な時間が確保できる。例えば欧州の観光客がオーストラリア旅行に行く場合、上海周辺で短い旅行を楽しむことができる。これは将来的な上海ディズニーランドのオープンに向け、安定的な顧客をもたらすだろう。

　中国初の客船観光発展実験区である上海は今年、客船に関する政策でさらなる進展を目指す。上海市旅行局の情報によると、空港のビザ免除政策を参照し、客船により出入国する観光客を対象とする72時間以内のビザ免除政策が年内にも実施される予定だ。同政策はこれまで上海の2大空港に限られていたため、一部の外国人観光客から誤解を招いていた。国際客船で呉淞口・北外灘国際客運港から入国した外国人観光客は、さらに別の国際客船もしくは航空機で出国し、第三国に向かうことが可能だ。航空機により入国した観光客も、国際客船に乗り出国できる。海と空の連動により、外国人観光客の上海での乗り継ぎがさらに便利になる。（編集YF）

　「人民網日本語版」2013年5月17日