中国の航空機5便が脅迫受ける 遅延など大きな影響
中国民用航空局によると、15日、深セン航空や吉祥航空、東方航空などが、「飛行機に爆弾を仕掛けた」と電話で脅迫を受ける事件が5件相次いだ。公安機関は、脅迫事件と断定し、容疑者の割り出しに全力を挙げている。人民日報が報じた。
脅迫を受けた5便は、東方航空の甘粛省蘭州市から陝西省西安市に向かう予定だったMU2325便、吉祥航空の上海から深センに向かう予定だったHO1111便、深セン航空の南京市発のZH9866便、西安市発のZH9243便、北京市発のZH9889。脅迫を受けた同3社は直ちに、該当便の出発時刻を遅らせたり、離陸地へ引き返させたりしたほか、公安に通報し、綿密な検査を実施した。
その後、脅迫を受けていた深セン航空の3便はいずれも、同日の午後に目的地だった深セン宝安国際空港に無事到着したという。
専門家によると、このように偽りのテロ情報を流す行為は、社会の秩序を著しく乱すほか、刑法に接触する。「深刻な結果を招いた」と司法部門が判断すれば、最高で懲役15年の刑が科されるという。「刑法」は、テロ情報を捏造し、故意に発信した罪に対して、5年以下の懲役、「拘役」(日本の拘留に近い)または「管制」(日本の保護観察に近い)に処すると定めている。
近年、テロ情報を捏造し、民間航空の運営秩序を乱した容疑者に対しては、いずれも厳しい刑が科されている。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年5月16日