中国乳業は「坂道上る段階」原料拠点の建設加速へ
第4回中国乳業大会と第11回中国国際乳業展示会が1日から2日まで江西省南昌市で開催された。テーマは「乳製品原料の拠点建設を加速する」。会議でうち出された方針によると、国は今年、標準化された一定規模の養殖を推進し、質の高い乳製品原料拠点を建設することを加速する。乳牛の遺伝的改良計画を実施し、乳業の生産レベルを高めることを加速する。また乳製品ステーションの監督管理と生乳のモニタリングを強化し、生乳の品質の安全性を確保するなどの措置によって乳業のモデル転換・グレードアップを推進し、現代型乳業の建設を加速するという。「人民日報」が伝えた。
農業部(農業省)の高鴻賓副部長(中国乳業協会会長)によると、中国の乳業の発展が直面するチャンスと課題を冷静に認識しなければならない。現在、中国の乳製品の一人あたり平均消費量は32.4キログラムに過ぎず、世界平均の3分の1にも達しておらず、今後の成長の潜在力と可能性は大きい。中国乳業における科学技術の貢献度は50%を超えており、国は乳業の発展を促進する一連の重要文書を相次いでうち出し、乳業をめぐる政策の改善を続けている。だが現在の中国乳業は前に進まなければ後退するしかない「坂道を上る段階」にあって、多くの困難に直面している。たとえば、人々の粉ミルク消費に対する信頼感はさらなる上昇が望まれ、特に乳幼児の粉ミルク消費に対する信頼感の上昇が望まれること。乳牛の養殖コストが継続的に上昇する一方、利益は低下していること。質の高い飼料草類が不足していること、などだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年6月3日