日産が世界最速のEVレースカー ル・マンに参戦
日本の日産自動車はこのほど、電力駆動のレーシングカー「Nissan ZEOD RC」(ZeroEmission On Demand Racing Car)をうち出した。現時点で世界最速の電気自動車(EV)のレースカーだ。来年にフランスで行われるル・マン24時間耐久レースに参戦する予定で、先進的な電動技術から生まれる時速300キロメートル超のハイスピードでコースを駆け抜ける姿が目に浮かぶ。「科技日報」が伝えた。
ZEOD RCは日産がEVの「リーフ」および「リーフRC」のオリジナルレーシングカーを土台として研究開発した力作で、関連技術は将来的に日産のその他の車種に応用される見込みだ。ZEOD RCにはさまざまな新しい電力駆動システムの技術が採用され、電力駆動とガソリン駆動との相互切り替えが可能で、必要に応じて排気ガスの排出をゼロにすることができる。
日産のアンディ・パーマー副社長によると、日産は世界の自動車排気ガスのゼロ排出分野でリーダーであり、ZEOD RCについてはル・マンを移動テストプラットフォームとして、設計したLMP1クラスのエンジンの総合的な潜在力を試すことにする。その結果を関連技術のさらなる開発につなげたい考えだという。
ZEOD RCは今年の夏終わり頃に第一回テストを行い、ル・マンへの参戦に備える予定だ。日産は13年のル・マンではLMP2クラスで15台を走らせている。また日産チームは13年のFIA世界耐久選手権(WEC)にも参戦して優れた成績を上げ、第1戦シルバーストーン6時間レースと第2戦スパ6時間レースで勝利を収めた。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年7月1日