北京の薬局で来月から粉ミルク販売 価格は下がる見込み
粉ミルクの購入ルートが10月から増える。国際貿易学会副会長兼国際ブランド管理センター長の許京氏は8月31日、国内外の10ブランドの粉ミルクが10月から北京市内の金象、同仁堂、全新などの薬局で試験的に販売されることを明らかにした。新京報が伝えた。
■自動販売機でも販売
現在中国の粉ミルク販売ルートはデパート、スーパー、マタニティ・ベビー用品店、ネットショップ、食品店が中心だ。薬局での販売が始まると、比較的信頼できるルートが増えることになる。許氏によると、粉ミルクは企業から薬局向けに供給され、国際ブランド管理センターが統一して買付、配送を行う。生産企業から薬局まで一貫した専門のサプライチェーンだ。
薬局では主に専門カウンター販売モデルを採用。一部薬局では自動販売機も試験的に採用する。自動販売機を使用することで流通コストが下がる。自動販売機はカード、現金、携帯電話での支払いができる。粉ミルクを自動識別し、偽物やシステムの認めた商品でない場合、自動販売機は受け付けない仕組みだ。たとえ誤って入った場合でも、カード決済後3秒以内に粉ミルクを再度識別し、安全な商品であることを保証する。
■価格は高くならない
建国記念日後の10月初めから、北京市と江蘇省の薬局で粉ミルクの試験販売が始まる。販売されるのは輸入5ブランド、国産5ブランドの計10ブランド。北京では年内に200店舗で販売が始まる。来年にはこの結果を踏まえて、消費の盛んな100都市の計1万店舗に試験販売を拡大。2015年にはさらに1万店舗を追加し、400都市に拡大する。薬局で販売することで、価格は高くなるのだろうか?許氏は「粉ミルクの価格が高いのは、広告費と営業費に多くのお金を費やしているからだ。薬局販売はシンプルで透明なルートとなり、粉ミルク会社は営業費を減らすことができる。長期的に見れば、薬局販売によって粉ミルクの価格は下がる」と説明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年9月1日