投資と消費の潜在力発揮を 都市化が可能性開く
国家統計局の報道官はこのほど、将来にわたって中国経済の運営を支える基本的なエネルギーは強く、中でも都市化にはなお大きな可能性があり、投資と消費の潜在力をかき立てていくことが予想される、と述べた。ある試算によると、2001年から11年にかけて、都市化率は毎年1%ずつ上昇しており、投資の伸びへの貢献度は3.7%、消費の伸びへの貢献度は1.8%だった。今後10年で都市部の人口は4億人前後増えるとみられる。人民日報が伝えた。
現在、新しいタイプの都市化が、農村から都市に向かい、より高い水準の生活に向かう1億人以上の人の流れに新たな可能性を作り出している。河南省永城市侯嶺郷侯嶺村四組出身の尤学君さんは都市化の流れに乗り、住居を見つけただけでなく、近所の産業集積区で仕事を見つけることもできた。初めは月給2千元で、業績がよければボーナスをもらえ、今では月給が5千元に上がった。村の住民から都市の新しい市民へ。尤さんは以前は収入が少なく倹約家にならざるを得なかったが、今では暮らしがどんどん豊かになっているという。
都市部に移った農民の所得の伸びが、消費需要の伸びをもたらし、消費の潜在力をさらに発揮させている。投資需要の持続的な伸びが、経済の持続的な発展に強いエネルギーをもたらしている。また都市部で労働力などの生産要素の空間的な集中が進むにつれて、労働参加率が上昇しており、潜在的な成長率も都市化に推進され上昇している。
専門家の予測によると、中国の都市化率は52.6%だが、中レベル所得層が約23%しかいない。中レベル所得層の割合が上昇するのに伴い、16年の消費規模は30兆元を超え、20年は50兆元に迫ることが予想される。今後10年間で都市部の人口は4億人前後増える見込みだ。出稼ぎ労働者の市民化による固定資産投資を1人あたり平均10万元として計算すると、これから新たに40兆元の投資需要が生まれることになる。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年10月30日