進展を探る中日韓FTA交渉 東京で第3回交渉
中国、日本、韓国の間の自由貿易協定(FTA)は第3回交渉が今月26日から29日にかけて東京で行われた。力強い経済というエンジンは3カ国のFTA交渉を推進する重要な後ろ盾になるが、経済構造の相違や経済のアンバランス、政治上の食い違いといった要因に影響されて、交渉は引き続きさまざまな抵抗に直面している。なんといっても農業が最大の難関だ。「国際商報」が伝えた。
中日韓FTA交渉は今年3月に韓国・ソウルで1回目が、8月に上海で2回目が行われ、今回は3回目になる。今回の交渉の内容には、製品、サービス、投資、競争、知的財産権、電子商取引(eコマース)といった分野の作業チーム会議、環境、政府調達、食品の各分野の専門家による話し合いが含まれる。
第1回交渉の時から、中国と韓国は終始積極的だが、日本は非常に「曖昧」な態度をみせる。ある業界関係者の話によると、中日韓FTA第3回交渉はまだ実質的な進展を遂げるのは難しい段階にあるという。
▽実質的進展は困難
中日韓3カ国は交渉の中で「それぞれにそれぞれの関心事がある」という態度を示してきた。韓国は自国の産業を守ろうという意識が強く、外資を厳しく制限する姿勢を示す。中国の弱みはハイエンド製造業とサービス業にあり、自由貿易圏が建設されれば、日韓のサービス産業が中国市場に入りやすくなり、中国企業にとっては大きな打撃になる。日本は一貫して「多方面戦略」を取り、交渉では高い要求を突きつけて中韓を困らせている。