中国産冷却剤 米国でダブル調査の対象に
米国商務省は3日、中国から輸入された冷却剤製品を対象に、反ダンピング調査と反補助金調査を発動することを明らかにした。新華社が伝えた。
同省によると、このたびの調査対象となった製品は冷媒ガスHFC-134a(R134a)または同類の化学製品。このタイプの冷却剤はカーエアコンシステムに多く使われ、事業用建築物や民間住宅の固定式空調システムにも使用される。
同省が調査を発動したのは、国内の冷却剤メーカー・メキシケムフルオロの提訴を受けてのことだ。同社によると、中国から米国に輸出される対象製品は、ダンピング幅が198.52%にも達し、補助金の減額幅も2%を超えるという。
同省がまとめたデータによると、米国が昨年に中国から輸入した対象製品は5320万ドルに上る。アメリカ国際貿易委員会は今月13日前後に仮決定を下す見込みだ。同委が中国から輸入された対象製品が米国の関連産業に実質的な存在を与えているとの判断を示せば、同省は調査を継続し、来年2月に反補助金調査の仮決定を、4月に反ダンピング調査の仮決定をそれぞれ発表することになる。
中国は今月3日、世界貿易機関(WTO)の紛争解決メカニズムに対して、米商務省が過去数年間に中国製品を対象に発動した13件の反ダンピング措置を提訴した。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年12月5日