吉野家などの紙ナプキン、蛍光増白剤を使用した古紙の可能性も
記者はこのほど北京の10軒のレストランから紙ナプキンを集め、専門家に検査を依頼した。その結果、蛍光増白剤が含まれない紙ナプキンを提供していたのは、2軒のみだった。新京報が伝えた。
国際食品包装協会の董金獅・常務事務局長は、記者の提供したサンプルに対して3種類の実験を実施した。一部のレストランの紙ナプキンには、一定面積に蛍光増白剤が使用されていた。また一部の紙ナプキンは燃焼後に黒ずみ、繊維質が少なく、雑物を混ぜた古紙が使用されている可能性がある。これらのレストランには有名店、ファーストフード店、一般的な小料理店があり、マクドナルド、ケンタッキー、吉野家、渝郷人家などが含まれる。
メーカーが古紙を使用するのは、コスト節約が主な理由だ。董氏は、「紙ナプキンに古紙を使用した場合、1トン当たりの価格は1500元(約2万5500円)のみだが、100%藁パルプなら2500元(約4万2500円)、100%木材パルプならば5000元弱(約8万5000円)に達する。生産者は古紙で紙ナプキンを生産する場合、一般的にタルカムパウダー、炭酸カルシウムを混ぜ、一部は蛍光増白剤を使用する。こうすれば重量が十分につき、見栄えが良くなる」と指摘した。
北京市工商局は、「蛍光増白剤は紙を白くできるが、その人体への危害に関する認識は統一されていない。基準では、身体に付着する蛍光増白剤の紙ナプキンへの使用は禁じられている」と説明した。
董氏は、「紙ナプキンを購入する場合、包装に100%木材パルプと書いてあるかをチェックするべきだ。レストランでは、白すぎる、黒すぎる、匂いのある、揺らすと繊維が舞う、光にあてると隙間が多い紙ナプキンの使用を出来る限り避けるべきだ」と注意を促した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年12月18日