豚の角煮を食べると長寿に? 研究者が分析 (2)
ハーバード公衆衛生大学院は2008年に、学術誌「Circulation」で18年間に渡る研究の結果を掲載した。野菜・果物・穀物・豚肉の摂取が重要な飲食行為として定義づけられ、前者の心血管疾患の発病率・死亡率が後者を下回った。オランダの研究者が2013年に発表した研究結果も興味深い。90歳を超える高齢者の子孫の脂肪代謝には、一定の特殊性が見られた。19種類の脂肪が一族の長寿と関連しており、長寿者の子孫の女性の血液に含まれる一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸の比率が高めであるため、酸化ストレスが発生しづらいというのだ。
◆豚の角煮と長寿、直接的な関連性は?
これまで豚の角煮は、糖分と飽和脂肪酸が重なるとされてきたが、現在の科学的な検証によると、それほど単純ではないようだ。豚の角煮という料理の約50%の一価不飽和脂肪酸が、異なる調理法や原材料によりどのように変化するかについては、今のところ明らかにされていない。豚の角煮に含まれるのが一価不飽和脂肪酸だけだとしても、個人の寿命に影響を及ぼすことはあるだろうか。必ずしもそうとは限らないだろう。飲食習慣、一族の長寿、遺伝子の優勢、生活習慣が寿命に対して直接的・間接的な影響を及ぼす。豚の角煮と長寿の直接的な関連性に関する確かな結論を導き出すためには、さらに多くの被験者が必要で、その他の各種条件の要素を取り除き、科学的・客観的な研究方法を採用しなければならない。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年12月10日