今年の中国の研究開発費、1兆元突破か
江蘇省常州で23日、中国産学研協力・イノベーション大会および2012年産学研年会が開催された。出席した各界代表者560人あまりは産学研協力の促進に向けた「江蘇宣言」を発表、その中で、産学研協力における企業の主体的地位をより一層突出させ、産学研協力のマーケット指向を強化することが提起された。全国人民代表大会常務委員会副委員長の路甬祥氏が大会に出席し、式辞を述べた。新華社が伝えた。
科技部(科学技術省)の曹健林副部長によると、今年の中国の研究開発費は1兆元に達する見込みだ。研究開発費のGDPに対する比率は中レベルの先進国の水準に達した。イノベーション型国家建設が進むにつれ、中国のイノベーション能力・体系の構築も大きな進展を果たしている。
中国の研究開発要員は2002年の103万人から2011年には288万人に達し、年平均増加率は12%で世界トップとなっている。国際論文数は5年連続で世界2位を維持している。発明特許登録件数は2002年の1万5600件から2011年には17万2千件へと大幅増加し、世界3位となった。国家財政からの科学技術割当金は2011年に4900億元に達し、研究開発費は8600億元、GDPに対する比率は1.83%に達した。中国の国家級ハイテク産業開発区の総数はすでに100カ所を超え、国家大学科学技術パークは80カ所あまりに達した。経済社会と国家戦略の要求を実現する上で、科学技術は重要な支柱・けん引の役割を果たしている。
中国産学研協力・イノベーション大会ではこのほか、中国の産学研協力・イノベーション促進賞(計305賞)が授与された。同賞は国家科技奨励弁公室の認可を得たもので、中国の産学研協力分野では唯一の全国的な賞となる。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年12月24日