有線テレビ網 全面的なデジタル化・ネット対応へ
本紙が3月25日に得た情報によると、中国国家新聞出版広電総局は現在、「2013−2015年三網(通信網・インターネット・有線テレビ網)融合計画」(以下、同計画)を制定中で、その主要目標がすでに確定された。2015年末までに、全国の県級以上の都市の有線テレビ網はデジタル化を全面的に実現し、インターネット接続サービスなど、各種ネットワークサービス機能を持つことになる。経済参考報が伝えた。
2015年末には、ユーザーのインターネット接続・使用に、「各地の有線テレビ網を用いインターネットに接続する」という新たな選択肢が提供されることになる。業界内では、「同目標が順調に実現された場合、消費者を悩ませている『偽物ブロードバンド』問題を根本的に解消し、大手通信キャリアの市場における主導的地位を直接脅かし、市場構造を徐々に変化させることになる」とささやかれている。
関係者は、「同計画は制定中で、今年の年中に正式に発表される見通しだ。同計画の実施後、三網融合がさらに推進される。同計画は多くの重要な内容に関連する。その中心となるのは、2015年末までに全国の県級以上の都市の有線テレビ網を、全面的にデジタル化するという内容だ。そのうち80%は双方向接続機能、インターネット接続サービス、およびIPTV、有料テレビ、娯楽・ゲーム、オンライン決済、IP電話などのインターネットサービス機能を持つことになる。わかりやすく言えば、全国各地で有線テレビのある場所ならば、ネットワーク接続により各種サービスを受けられるようになる」と説明した。
本紙が融合網や中広互聯などの専門機関から得た情報によると、中国国内の一部都市の有線テレビ網は現在すでにデジタル化双方向改造を完了しており、インターネット接続の機能を持っている。歌華有線などの有線テレビ網の事業者も、ネットワーク接続サービスを提供中だ。しかし大多数の都市の有線テレビ網は、インターネット接続機能を持たない。業界関係者は、「同計画で設定された目標が実現されれば、2015年に全国各地の有線テレビ網がインターネット接続機能を持つことになる。これにより、少なくとも100社のブロードバンド接続サービス企業が誕生する」と指摘した。