国産のコミューター機、高難度のVMUテストを完了
航空機製造会社・中国商用飛機有限責任公司が明らかにしたところによると、西安市閻良区でこのほど、国産コミューター機「ARJ21-700」のVMU(最小アンスティック速度)テストが無事完了した。同テストは民間機のフライトテストのうち最も難度が高いテストと言われる。ARJ21-700はこれで、失速テストに続き、新たな高難度科目に合格したことになる。科技日報が伝えた。
最小アンスティック速度とは、航空機が安全に浮揚し、離陸が継続できる最小の速度を指し、輸送用航空機の離陸極限性能を表す。同テストの目的は、様々な重量比における航空機の最小アンスティック速度を確定することで、航空機の離陸速度の制定および、安全性評価にとって非常に重要な意義を持つ。
同テストは操縦が難しく、リスクも大きく、風速に対しても高い条件が求められる。摩擦により航空機が傷つくのを防止するため、テストを行う機体には尾部にテールスキッドが取り付けられる。テスト中に航空機の尾部が地上に触れると、センサーから操縦室に信号が出され、注意を促す。
4月24日のテスト開始以来、ARJ21-700は9回にわたるVMUテストを繰り返し、最終的に様々な重量比における最小アンスティック速度を確定した。テストの成功率は100%だった。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年5月22日