英調査 手術後の死亡率、金曜日が最高
英インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究員が発表したある調査結果によると、英国のNHS(国民保健サービス)病院では、手術の実施曜日によって術後の死亡率が異なり、金曜日の死亡率は月曜日を44%も上回っていたことがわかった。国際在線がBBC UKChinaの報道を引用して伝えた。
同調査では2008年から2011年の間、英国のNHS病院で行われた全ての手術(救急外来を除く)の資料を統計した。約400万通の手術資料を調査した結果、約2万7千人が手術後1カ月以内に死亡しており、死亡率は0.67%だった。
注目すべきは、手術を行った曜日によって死亡率が異なった点だ。最も死亡率が低かったのが月曜日で、それから週末に向かうにしたがって死亡率が上がり、死亡率が最高だったのが金曜日だった。
研究者はこうした結果について「術後は最もケアが必要な時期だが、週末だとスタッフが少ないため、ケアのレベルが下がる。このためこのような差が出ている可能性がある」と指摘している。
同調査研究を行った医師は「手術後の48時間は患者にとって最も重要な期間。この期間にもし出血や感染などの問題が生じ、適任な医師が不在だった場合、容態は悪化する」と指摘、「調査の結果、全体的な死亡率は低かったが、週末に手術をしなければならない場合、私はその病院の術後のケアについて事前に調査したいと思う」と述べた。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年6月3日