中国国家海洋局が12月29日に明らかにしたところによると、中国第30次南極科学観測隊の内陸隊は、極寒の環境、重い機材、やわらかな雪の地面といった数多くの困難を克服し、一週間をかけてこのほど泰山基地の建設予定地に到着、氷を割り建設を開始した。光明日報が伝えた。
泰山基地は中国の4カ所目となる南極科学観測基地で、中山基地と崑崙基地の中間、グローブ山に向かう分岐点、南極内陸部の東に位置するクイーン・エリザベス・ランドに位置する。座標は東経76度58分、南緯73度51分、標高は2621メートルで、中山基地から522キロ離れている。
建設計画によると、隊員はまず泰山基地の基礎固めに取り組む。つまり面積200平方メートル、深さ2メートルの基礎となる穴を堀り、革新的な基礎工事技術、ならし技術などを採用し、泰山基地を1900メートルの厚さを持つアイスドームの上に固定する。
泰山基地は崑崙基地の中継ステーションになり、崑崙基地の科学観測に後方支援を提供し、中山基地―崑崙基地の内陸アイスドーム断面の各科学観測に貢献する。また泰山基地を拠点とし、グローブ山の科学観測を実施することができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年12月30日