◆依然として厳しい貿易情勢
今年に入ってから、中国の貿易情勢が深刻化・複雑化しており、低迷の圧力が拡大している。税関の統計データによると、1-4月の輸出入額と輸出額が前年同期比で減少した。これは2009年同期を除いた場合、十数年ぶりのことだ。
張氏はこのような状況がもたらされた理由について、「香港の昨年同期の貿易額が激増し、比較基数が高かった。また外需の疲弊、伝統的な競争力の低下といった深いレベルの問題も反映されている」と指摘した。
張氏はまた、「外需の根本的な好転が待たれる中、中国の貿易はすでに世界からの産業移転の鈍化、周辺諸国への産業・受注移転の加速、生産コストの上昇という情勢を迎えている」と分析、「中長期的に見て、貿易発展の環境は深刻化し、今年は特に複雑で厳しい情勢となる。まず世界市場の需要が疲弊しており、先進国経済の回復が遅れ、新興経済体の経済が低迷し、世界経済成長の不確定性が高まっている。次に、国際競争が激化している。先進国の中国への産業移転が緩慢になっており、欧米は産業の回帰を推進している。中国の製造業の外資利用額の増加率が低下傾向を示している。同時に、中国の海外への産業・受注移転も加速されている。それから、総合的なコストが上昇し、伝統的な競争力が低下している。他にも資金調達が困難で、調達コストも上昇しており、特に中小企業が苦しい経営を強いられている。最後に、中国の貿易摩擦が頻発している。ゆえに今後長い期間に渡り、中国の貿易は低中速で合理的に運行するだろう」と説明した。。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年5月21日