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人民銀が預金準備率を引き下げ 今年2回目

人民網日本語版 2014年06月17日15:42
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中国人民銀行(中央銀行)は16日、条件を満たした商業銀行の預金準備率を0.5ポイント(p)引き下げた。今回対象になった銀行には、慎重な経営の要求に合致し、「三農」(農民、農村、農業)と小規模・零細企業への貸出が一定の割合に達した商業銀行が含まれ、人民元建て預金の準備率が0.5p引き下げられた。新華社が伝えた。

人民銀は今年4月25日にも県エリア農村商業銀行と県エリア農村協力銀行の預金準備率を引き下げており、対象を絞った準備率引き下げというツールを今年に入って2回使用したことになる。

専門家によると、過去2カ月間に政策決定層が加速的に推進した「微刺激」は市場に積極的なシグナルを発し、これまでにみられた半期末になると資金が不足するという状況が徐々に改善されつつある。短期的にみて重要な時期の流動性不足という難問を緩和できるだけでなく、中長期的にみても経済の安定的な運営の基盤をつくるものとなる。

申銀万国証券のおおまかな推計によると、このたびの準備率引き下げで動かせるようになった資金は600億元から700億元で(1元は約16円)、これに前回の県エリア金融機関の準備率引き下げでの600億-1千億元を合わせると、1200億-1700億元の資金が動かせるようになったという。

ここ数週間の間に、人民銀は対象を絞った準備率引き下げと再融資といった措置により、銀行間市場に十分な流動性を提供してきた。先週だけでも1040億元を提供し、この動きに影響されて、現在の銀行間市場では金利が2013年5月以降で最も低い水準になっている。

企業レベルの流動性をおしはかる指標である銀行の直接利回りと公示レートも同様に低下し、実体経済の流動性をめぐる条件が改善されつつあることがわかる。

専門家によると、人民銀は対象を絞って準備率を引き下げると同時に当面の流動性全体の適度なゆとりを強調しており、ここから通貨政策の基本的な方向性には変わりがないこと、政策の今後の重点は融資コストの引き下げにあることがわかる。「微刺激」政策の実施により、経済の活力がある程度喚起され、内需は持続的な減少から徐々に安定に向かうようになり、需要は全体として安定し、下半期は経済が安定に向かうというのがおおよその流れだという。(編集KS)

「人民網日本語版」2014年6月17日

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