中国インターネット協会信用評価センター法律コンサルタントの趙占領氏は、「宝くじは合法的な資格を持つ機構が発行し、その販売が審査を受ける商品の一種であり、合法である。宝くじのネット販売は、発行機構と協力し、その審査を受けなければならない。審査を受けずに宝くじが発行された場合は、違法行為になる」と指摘した。
趙氏は、「W杯中の友人間の賭け事は一種の賭博行為であり、法律によって禁止されている。軽ければ治安管理の処罰を受け、重ければ刑事犯罪になる」と注意を促した。
W杯中に賭け事による犯罪が多発することから、中国公安部(省)治安局はこのほど緊急通知を出し、W杯の試合を利用した犯罪活動を厳重に取り締まり、実体を持つ犯罪集団の取り締まりを重視すると同時に、オンラインの巡視メカニズムの建設を強化するとした。
◆フィッシングサイトに要注意
便利な決済方法と当選金受取方法により、宝くじのネット販売規模が急速に拡大している。この時期にW杯というサッカーの祭典が開かれ、宝くじ販売サイトは多くの消費者を獲得した。しかし宝くじのネット販売、サッカーくじと共に、フィッシングサイトも急増している。「胴元が裏で操作」、「賭け金の持ち去り」といった事件は、珍しいことではない。
一部のサイトは違法の賭け事に従事しているが、これまでは福利くじ、スポーツくじ、六合彩(ロト6に類似)がその中心だった。W杯が開幕すると、サッカーくじの販売が中心になった。アンチウイルスソフト・金山毒霸の安全センターの統計データによると、宝くじ関連のフィッシングサイトの1日のアクセス数が800万回を超えている。セキュリティソフト大手・奇虎360のインターネット安全センターも、W杯のサッカーくじに関連するフィッシングサイトが2−3倍に激増していると発表した。
セキュリティ専門家は、「国家の監督管理の遅れにより、一部の宝くじサイトは、ネット上に存在するからといって合法であるとは限らないという状態になっている。消費者は疑わしいサイトを軽率に信用し、違法の賭け事に加わってはならない。W杯の関連アプリをダウンロードする場合、公式ルートを利用するべきで、不明のリンク先をクリックしてはならない。またサッカー賭博などの地下サイトにアクセスしたり、二次元コードなどの情報を軽率に読み取ってはならない」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年6月25日