2014年6月25日  
 

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メタンハイドレート クリーンエネルギーの主流に

人民網日本語版 2014年06月25日08:19
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「燃える氷」といわれるメタンハイドレートはガスと水の包接化合物で、永久凍土や深海の海底地層に存在する。天然ガスの分子を水分子が取り囲み、低温・高圧の条件下で形成される氷状の固体結晶だ。「国際商報」が伝えた。

研究者はメタンハイドレートを「エネルギーの王様」と呼ぶ。確認埋蔵量はこれまでの化石エネルギーの確認埋蔵量の2倍に相当する。

中国には豊富なメタンハイドレート資源がある。主に南中国海と東中国海の海域や青蔵高原の凍土帯といった地域に存在し、地質埋蔵量は約1千億トン(原油換算)で、通常の天然ガスの地質埋蔵量より約520億トン多い。現在、中国に最も豊富にあるクリーンエネルギーの一つであり、大規模な発展の潜在力を秘め、未来のクリーンエネルギーの主流になる上での資源面の基礎が備わっている。

中国は1999年、海域におけるメタンハイドレート資源の調査研究特定プロジェクトをスタートした。2007年には南中国海北部の神狐海域で採掘を行い、実物サンプルの採取に成功した。08年には青海省祁連山の凍土地域でサンプルの採掘に成功し、中国は海域にも陸地にもメタンハイドレート資源を擁する世界でも数少ない国の一つになった。13年には珠江口盆地の東部海域で初めて高純度のメタンハイドレードが採掘されている。

青島海洋地質研究所の情報によると、同研究所の天然ガス・水分子包接化合物(メタンハイドレート)モニター実験室は、今年3月に海洋産業の拠点である青島藍色シリコンバレーの中核エリアで建設工事が始まった。この実験室には天然ガス・水分子包接化合物探査モニター実験室と天然ガス・水分子包接化合物開発利用実験室が置かれる予定で、第一期計画の敷地面積は20ムー(約1.3ヘクタール)、建築面積は5037平方メートルに上る。

同実験室は国内で権威のある天然ガス・水分子化合物のモニター・テストセンターであり、採取されたサンプルがメタンハイドレートかどうかを測定し、分子構造を確定するほか、メタンハイドレートの探査・開発の中核技術や関連理論の問題を解決する役割を担う。

地中深くに眠るメタンハイドレートを採掘し、パイプラインネットワークによって搬送し、市民のガスコンロで燃焼する炎に変換させるには、まだまだ長い道のりを歩まなければならない。

国内・海外の大手企業のほとんどがメタンハイドレートに手を出す意志があり、各社の最先端の技術によって他社に先駆けて大規模な開発に乗り出そうとしているが、結果は思わしくない。現時点で、メタンハイドレートの商業化を実現した企業は一つもない。川上の探査・開発、中流の貯蔵・輸送、川下の販売・サービスといった基本的な産業チェーンが確立しておらず、メタンハイドレートは今なお「概念」の段階にとどまっている。(編集KS)

「人民網日本語版」2014年6月25日

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