「青少年は国家の未来だ」「音楽に国境はない」――青少年に音楽を通じた交流をさせることは、この2つの要素を含み、中日両国の交流の最良の形式の一つと言える。15日、北京市の中学生30人余りが東京のある中学校を訪問し、日本の生徒の学校生活を体験し、管弦楽の演奏を通じて交流した。人民網が伝えた。
今回の交流活動は、北京市人民対外友好協会とNPO法人東京都日中友好協会が共同主催したもので、両協会が1988年に開始した中日青少年交流活動の第22回の活動となる。訪日交流団の34人の生徒はいずれも、北京市鉄路第二中学の管弦楽団の団員で、14日に日本に到着した。翌15日に東京都北区区役所を見学した後、午後、北区にある区立滝野川紅葉中学校に到着。日本の給食を食べた後、校内の授業や防災、電力供給などの施設を見学し、日本の茶道を体験した。
訪日団の楽団員は15日、滝野川紅葉中学の管弦楽団の生徒と、校内の体育館で管弦楽の演奏交流を行った。日本の生徒は、日本で流行している曲を多数演奏した。中国の生徒は、中国と日本の名曲を演奏し、さらに中国の伝統楽器の古箏の演奏も披露した。日本の生徒の歩行しながらの演奏は中国の生徒を魅了した。演奏と同時に隊列を変え、さらに体の動作を加え、見た目にも美しいパフォーマンスを繰り広げた。中国の生徒の楽器演奏の技巧の修練度は日本の教師や生徒の熱い拍手を呼んだ。
楽団とともに訪日した教師の王聖傑さんは演奏交流会で発言し、「芸術に国境はない。音楽を通じて心と心の交流をし、文化の交流によって相互理解を促し、友情を深めてほしい」と語った。滝野川紅葉中学校の吉原健校長は取材に対し、中国の学校とこのような交流活動をするのは初めてで、こうした機会を通じて中日交流に参加し、両校の生徒が音楽を通じて相互理解を深めることを期待していると語った。
管弦楽の演奏交流の終了後、生徒たちはプレゼントを交換した。活動に参加した日本の生徒は、このような交流活動に参加できて楽しかったとし、今後も演奏の練習に励みたいと語った。訪日団のメンバーで北京市鉄路第二中学の3年生の杜方舟さんは、日本に来るのは初めてで、今回の交流活動を通じて日本人生徒への理解が深まり、相手の演奏上の技も学ぶことができたと語った。両国の生徒の違いについては、中国の生徒は生真面目なのに対し、日本の生徒は活発で明るい印象を持ったという。
訪日学生団はこの後、東京都内のほかの場所や箱根、京都なども含む6日間にわたる見学の旅に出発した。(編集MA)
「人民網日本語版」2014年7月18日