東日本大震災が発生したにもかかわらず、この数年間、日本は中国の若者の間で留学先として変わらぬ人気を誇っている。日本学生支援機構の公式サイトによると、中国の留学生の数はこのところずっと安定している。同公式サイトの最新データによると、2013年5月1日時点で、語学学校も含めると、9万7875人の中国人留学生が日本で学んでおり、日本の外国人留学生全体の60%を占めているという。新華網が伝えた。
天津科技大学外国語学院で英日二カ国語を専攻している学生、朱倩玲さんはこのところ日本留学の手続きで忙しくしていたが、卒業式の前日の夜、ついに千葉大学園芸学部の合格通知書を受け取った。「長年の夢が叶いました。両親も私の選択をすごく応援してくれました」と朱さん。天津科技大学外国語学院には、朱さんのように日本留学を決めた90年代生まれの大学生がほかに10数人もいる。
日本学生支援機構の最新報告書によると、高等教育機関で学ぶ中国人学生の総数は2012年には若干減少したが、語学学校で学ぶ中国人学生は912人増加している。
これについて、天津外国語大学日本語学院の朱●(朋へんに鳥)霄院長は、「相対的に見て、日本が中国の学生を引きつけ続けている大きな要因は、その先進的な教育制度だ。また、2012年からの円安により、多くの家庭で日本留学の費用を捻出することが可能となった」と分析する。
朱院長はさらに、「2013年、天津外国語大学から日本に交換留学をした学部生と日本に留学した院生の数は合計85人に上る。今年の統計はまだ始めたばかりだが、昨年よりも若干増えると見られる」と語る。
これらの学生たちは日本で主に経済学や法学などを専攻しているという。これについて、朱院長は、「日本は大きな経済体であり、多くの人が日本へ行って日本の経済発展について理解したいと思っている。また、法律専攻が人気が高い要因は、在中国日本企業が多いにもかかわらず、日本語と法律の両分野に長けた人材が比較的不足していることによる」という見方を示した。
中国人学生の日本留学への人気が衰えない一方で、日本から中国を訪れる留学生の数も非常に安定している。中国の留学情報サイト「留学中国網」が発表したデータによると、日本は多くの留学生を中国に送り込んでおり、2013年の中国における外国人留学生全体のうち日本人留学生の占める割合は第4位だった。2013年版の「中国教育年鑑」によると、2012年の日本からの留学生は2万1000人を超え、前年比3000人増となった。(編集MZ)
「人民網日本語版」2014年7月7日