夏休みになり、山東省青島市の整形外科病院に学生が殺到している。記者が28日に取材したところ、一部の整形外科病院では最近、18-24歳の学生が顧客の半数以上を占めている。そのうち芸術系の学校に通う学生、就活中の大学生がほとんどだった。また、整形を受ける男子学生の数が急増している。斉魯晩報が伝えた。
◆芸術系の学校の生徒が中心
夏休みになり、高校3年生は大学進学を目前に控え、大学生は多くが就活の準備を開始している。多くの学生は夏休み中に整形手術をし、ルックスを改善しようとしている。
伊美爾整形美容病院企画部の責任者は、「近年、夏休みは学生の整形ピーク期となっている。以前は1カ月に数人の学生しか整形に訪れなかったが、今は数十人に増えている。彼らは一般的に、目尻、二重まぶた、鼻、あごなど、顔の整形を希望する。学生のうち、芸術系の学校の学生が中心となっている。これらの学生は整形に積極的で、1カ所だけの手術をすることは少ない。顔の整形の他に、脂肪吸引などがよく選ばれる」と語った。
◆隆鼻術が男子に人気
諾徳整形美容病院の徐氏は、「整形手術の平均年齢が近年下がっており、男子の比率も上昇している。男子は隆鼻術、ニキビ治療などを選択している。今年の夏休みは、当院を訪れる学生の3分の1が男子となっている」と話した。
◆手術にはリスクも
多くの学生は経済的な条件により、割安な整形手術を選択するが、安全問題を考えない場合が多い。華韓整形美容病院の関係者は、「多くの青少年が盲目的に手術を選択しており、どの病院を選ぶか事前に熟慮していない。最初の整形手術の効果に満足できず、何度も整形を繰り返す例があり、最終的に心身ともに取り返しのつかない傷を負うこともある」と警鐘を鳴らした。
同氏は、「多くの整形手術は、若すぎる青少年には不向きであり、成長を待たなければならない。また臓器の問題や免疫機能障害がある人、もしくは傷が残る体質の人も整形手術に適さない。術後の回復は、その人の体質によって異なる。手術前には十分に安全問題を考え、慎重に選択するべきだ」と注意を促した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年7月30日