2014年7月30日  
 

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「同志」呼称なき周永康「審査」が物語るもの

人民網日本語版 2014年07月30日14:37
新華社の報道

 中共中央は周永康について「中国共産党規約」と「中国共産党規律検査機関案件検査工作条例」に基づき、重大な規律違反の疑いで、中共中央紀律検査委員会による「立案審査」を行うことを決定した。

 2012年4月10日の「中共中央は薄煕来同志の重大な規律違反問題について立案調査を行う」との通達と比べると、今回の周永康に関する通達は、まず「同志」の呼称がない点、次に「立案調査」ではなく「立案審査」である点が異なる。この相違点について専門家に話を聞いた。

■「同志」呼称を用いないのは規律違反が重大で、党籍剥奪になることを意味する

 北京航空航天大学行政学部の任建明教授は「もしまだ問題の調査段階にあるのなら、党籍剥奪にするか否かは未確定なので、通常『同志』呼称が保持される。『同志』呼称を用いないのなら、周永康に対する党内調査が事実上すでにほぼ完了したこと、規律違反が重大なものであり、次の段階が必ず党籍剥奪であることを物語っている。幹部管理の制度と原則に照らして、党はまず幹部に対して規律違反面の調査を行い、法律違反の問題が見つかった場合に初めて司法機関に送致する。したがって、現在は穏当な観点に立って依然『規律違反』を用いている」と説明した。

■「審査」は単なる「調査」にとどまらず、問題の性質を定めることを意味する

 国家行政学院法学部の楊小軍教授は「現時点では周永康の党籍を剥奪するとまだ明言していないが、党内で彼の問題の性質を定める段階にあることによって、すでに彼は党外に置かれているため、『同志』の呼称は用いられなかった。『審査』はまだ党内手続きに属するものであり、司法手続きには入っておらず、党が司法に取って代わることはできない。だが『審査』は単なる『調査』にとどまらないことを意味しており、党内ではすでに調査はほぼ完了しており、残るは問題の性質を定めることなのだと見られる。この段階でわれわれはよく『審査』という表現を用いる。つまり事実はすでにはっきりしており、結論を出す段階にあるということだ」と説明した。

 もし周永康が腐敗問題による重大な規律違反であるのなら、腐敗問題のために政治局常務委員級の高官が調査・処分されるのは建国以来初めてであり、「誰であろうと、どの地位にまで及ぼうと、徹底的に取り調べる」との腐敗取締りへの党の決意が示されたこととなる。かつて巷でささやかれた「高官には刑罰が適用されない」「退任後はもう追及されない」との見方が覆されたということだ。(編集NA)

 「人民網日本語版」2014年7月30日

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