庫倫旗はかつて山一面に杏の花が咲き誇る地だったが、現在では中国北部・内蒙古自治区の砂漠地域になっている。現地住民は山一面に白い雪のような美しい杏の花が咲き誇り、雪のように花びらが舞い散る光景を今でも記憶している。
易解放さんが2001年に初めて庫倫を訪れた時、緑の木々を見たいという思いにとらわれた。その情景は彼女に日本の春を思い起こさせた。易解放さんは日本で数十年生活し、息子は日本で成長した。しかし2000年に息子はバイクで登校中に事故に遭い、わずか22歳でこの世を去った。息子の死後、易解放さんは悲しみの中で日本を去って中国に戻ってきた。息子を偲んで何かをしたいと考えた彼女は、緑の木々が好きだった息子を思い、植樹して森を作ろうと決心した。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年11月4日