第116回中国輸出入商品交易会(広交会)が4日、広東省の広州琶洲国際エキシビジョンセンターで閉幕した。組織委員会のまとめた統計によると、今回の広交会に参加したバイヤーは211カ国・地域の18万6104人で、前回の第115回広交会に比べて1.07%減少した。輸出取引額は1792億300万元(1元は約18.7円)で、為替変動要因を考慮した実質の取引額は前回に比べ6.1%減少した。参加バイヤー数と取引額の「ダブル減」だ。
バイヤーの出身地をみると、欧州が前回比14.4%増加したほかは、アジアが同1.98%減少、米州が同6.42%減少、オセアニアが同6.66%減少、アフリカが同13.77%減少だった。
今回参加した国際的チェーン企業は1329社で同8.29%減少し、国際的チェーン企業関係者の参加者は3182人で同6.16%減少した。2013年に発表され最新の世界小売企業上位250社のうち102社が参加し、中でもウォルマート、テスコ、カルフール、ザ・ホーム・デポ、ターゲットの5社は上位10社に入る企業だ。
今回は欧州連合(EU)、米国、中国以外のBRICS諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)、中東地域、日本などの貿易パートナーへの輸出取引額がいずれも減少し、減少幅は4~19%だった。その一方、東南アジア諸国連合(ASEAN)、韓国、香港地区への輸出取引額は増加した。輸出取引の期間をみると、3カ月以内の短期が47.5%と半数近くを占め、3~6カ月の中期は35.6%、6カ月以上の長期は16.9%だった。
今回は輸入展示が新たな注目点になった。輸入ブロックには45カ国・地域の551社が出展し、組織委員会は輸入ブロックと輸出ブロックの融合運営・展示という新しいモデルのテストに成功した。第1期に出展した海外の家電メーカーと第3期に出展した海外の家庭用繊維製品メーカーは、大陸部の同業の出展企業と同じ場所で展示を行った。国内外の出展企業は、このような新モデルは業界が川上から川下まで連動し、国内と海外が連動して発展する上でプラスになり、出展の効果は高く、来場者の専門性が高いとの見方を示す。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年11月5日