2014年11月20日  
 

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開放の加速が迫る改革の深化

人民網日本語版 2014年11月20日13:48

 過去1週間あまりに、一連の重要な地域会議や首脳会議がアジア太平洋地域で相次いで開催された。北京でのAPEC会議、ネピドーでの東アジアサミット、ブリスベンでのG20首脳会議は、地域と世界の経済ガバナンスについて新たな国際協力構想を打ち出した。この3つの会議において中国は目覚ましい働きをした。(文:沈丁立・復旦大学国際問題研究院副院長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

 中国は地域自由貿易体制のアップグレードについて実行可能なビジョンを示し、周辺、アジア太平洋、さらには世界的範囲のコネクティビティの強化に向けて知恵とリソースを提供した。中国が大々的に提唱する「1ベルト、1ロード」構想はアジア太平洋地域のインフラを力強くアップグレードすることから、これらの盛大な会議で広範に重視された。

 国際社会はこの雄大な計画について、アジア太平洋海陸両区域の工業・金融インフラネットワークを構築し、人類の連結に全く新たな方式を切り開くものであり、世界経済の画期的成長を導くことが期待されるとの認識で一致している。

 すでに中国が改革開放初期の国際体制への融合から、国際関係の新局面の形成という時代に入ったことは明らかだ。30年余りの経済開放を通じて、すでに中国は現有の国際体制に精通するとともに、発展を通じて改革の深化が必須であることを認識するにいたった。現在中国が開発を加速しようとすれば、必ず逆に改革の深化を迫られることになる。過去の発展によって得た経験と教訓、およびそれによって成長した能力によって、中国が国際ガバナンスに参加するための環境が整った。中国がAPEC会議とG20首脳会議でアジア太平洋と世界のガバナンスについての中国プランを打ち出した基礎はここにある。

 一連の会議の後には、会議での共通認識を行動に移すことが必要だ。アジア太平洋での自由貿易の推進であれ、「1ベルト、1ロード」構想の実行であれ、あるいはコネクティビティの貫徹であれ、着実な前進が必要だ。そしてどの実行も中国を一層の開放、さらなる活力へと導き、10年後、20年後にさらに競争力に富む新型の強国へとアップグレードさせるだろう。


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