日本映画を代表する俳優の高倉健さんが10日午前に悪性リンパ腫のため東京都内の病院で亡くなった。83歳だった。
高倉さんは映画「網走番外地」「日本侠客伝」「昭和残侠伝」シリーズなどで活躍し、「新幹線大爆破」「幸福の黄色いハンカチ」「八甲田山」「南極物語」「鉄道員(ぽっぽや)」などの主演映画はいずれも日本映画史上に残る大ヒットを記録している。2006年度文化功労者、13年には文化勲章を受章した。
高倉健さんは、2006年の張芸謀(チャン・イーモウ)監督がプロデュースする映画「単騎、千里を走る」(原題:千里走単騎) に出演してから6年間、映画やCMなどへの出演を断っていた。「単騎、千里を走る。」の撮影が終わったとき、抱き合って泣く中国人スタッフの姿を見て、大きな衝撃を受けたのが理由だった。「お金じゃない何かがあった。あれは何だったのか、とずっと考えていました。仕事が出来なくなりました」。
2012年、6年間の沈黙を破って出演した「あなたへ」は高倉健さんの遺作となった。
「人民網日本語版」2014年11月18日