高速鉄道D5001試験列車が7月13日に黒竜江省の哈爾濱(ハルビン)駅に入り、斉斉哈爾(チチハル)に向かおうとしていた。D5001は同日5時18分にハルビン駅を出発し、チチハル南駅に向かった。中国最北端の極寒地域としては初の都市間高速鉄道線「ハルビン〜チチハル旅客専用線」が、全線の試験運行を開始した。これにより中国の高速鉄道が、北に281キロ延長された。新華社が伝えた。
同線の設計上の速度は時速250キロで、片道1時間20分。全線に8つの駅があり、今年8月に正式に開通・運営が開始される見通し。1日に28本運行し、年間800万人の乗客を輸送する。ハルビン鉄道局の関係者によると、同線が今回導入するのはCRH5A寒冷地仕様高速列車だ。ハルビンの鉄道部門は、高速列車が中国で気温が最も低い極寒地域で安全運行できるようにするため、排障器の材質を強化し雪を取り除く能力を高めた。同時に腰板の密封形式を改良し、雪が車体に巻き込まれることを防止した。試験運行中の高速列車は、低温による結氷を防ぐため、水道管とトイレのシールドケースに線状の加熱装置を追加し、ウォーターボックスの保温能力を高めた。また水滴が氷になりドアが開かなくなることを防止するため、ドアや窓には集水タンクを取り付けた。これらの改良により、CRH5Aは−40度の極寒環境でも運行可能で、風・砂・雨・雪・霧などの悪天候に対応する能力をつけた。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年7月14日