中国がアルゼンチンに輸出するメーターゲージ気動車が15日、天津市東麗区華明工業パークに位置する天津北車軌道装備有限公司でラインオフした。中国の気動車がアルゼンチンに輸出されるのは、これが初となる。パーク内の関連設備の施工は中国鉄建中鉄十八局集団が請け負った。科技日報が伝えた。
この気動車は3両編成で、プロジェクト規模は計27編成・81両。内燃動力分散モデルなどの最先端の技術を採用し、最高運行時速は世界トップレベルの100キロ超。車両は幅1.6メートルの広いドアを採用し、乗客が乗り降りしやすいデザインとなっている。車内には照度を自動調節する環境にやさしいLED照明が取り付けられ、シンプルで快適、グリーンでエコロジーといった特長がある。車内には車いすを使う障害者用のエリア、自転車の駐輪エリアがあり、使いやすさやバリアフリーといった現地の乗客の多元的な需要を満たす。気動車はアルゼンチンに船で輸送される。
中国鉄建中鉄十八局集団天津北車プロジェクト部がパーク内の鉄道特別輸送ライン、電鉄用変電所、車両検査室などの施工を請け負った。投資総額は2億3000万元(1元は約19円)。エジプトやアルゼンチンなど、国によって軌間が異なるため、多軌間レールプロジェクトが計画された。メーターゲージ、標準軌、特殊軌を同じ線路上に併設することで、工事が複雑化した。プロジェクト部の技術者は合理的な施工、レール設備の正確な配置により、4000メートル以上のレール敷設の任務を終えた。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年4月20日