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世界遺産登録で文化保護の新たなスタートラインに

人民網日本語版 2015年07月07日13:11

湖北恩施唐崖土司城遺跡

ドイツのボンでこのほど開催されたユネスコ(国際連合教育科学文化機関)第39回世界遺産大会において、中国に対して満場の拍手が送られ、はるか遠くに離れた中国の人々に、この上ない喜びがもたらされた。世界遺産委員会メンバーの満場一致により、湖南永順老司城遺跡、湖北恩施唐崖土司城遺跡、貴州遵義海竜屯土司遺跡が、「世界遺産リスト」に登録されることが決定したのだ。これにより、中国の世界遺産は計48カ所に達し、その数は世界第2位となった。人民日報が伝えた。

中国人の印象としては、世界遺産に登録されたことは、それほどのビッグニュースではないかもしれない。だが、西南部の山岳地帯で生活するトゥチャ族・ミャオ族・コーラオ族の人々にとっては、「土司遺跡」が世界遺産リストに入ったことは、未曽有の文化的大事件であったに違いない。同時に、千百年もの間連綿と続いてきた、「政治を整えて教えを修める、社会風俗にもとづき統治する」という管理コンセプトが凝縮された土司制度・土司文化も、世界に向けて神秘のベールを開くこととなった。「互いに良いことをして公共のために働く」―世界遺産となったことは、大きな中国大陸において、より広大な地域とより多くの民族に対して新たな理解が生まれたことを意味する。文化を伝承し、遺産を護る中国の努力が、今再び世界から認められた。

中国は、1985年に「世界文化・遺産保護公約」に加入後、30年という「世界遺産申請の道」を歩んできた。現在、中国には、世界遺産約50カ所のほか、国家歴史文化名城125カ所、歴史文化名鎮252カ所、歴史文化名村276カ所がある。


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