中国国家観光局は13日、今年上半期、中国国内旅行における消費額が前年同期比14.5%増の1兆6500億元(約33兆円)と、過去最高を記録したことを明らかにした。観光業への投資も急増しているほか、インバウンド国際観光も回復。アウトバンド国際観光を上回った。広州日報が報じた。
同局の統計によると、上半期、国内観光者の人数が前年同期比9.9%増の延べ20億2400万人に達した。国内旅行における消費額も同比14.5%増の1兆6500億元(約33兆円)に達した。 小売売上総額の増加率を4.1ポイント上回っている。
観光地の訪問者数も同比8.7%増、観光收入も前年同期比12.4%増となっている。うち、入場券の売上が8.3%増となっている。
観光における消費が大幅に成長していると同時に、中国の観光の分野への投資も急増している。上半期、中国全土の同分野への実際の投資額が同比28%増の3018億元(6兆360兆円)に達した。第三次産業への投資額の増加率を16ポイント、中国全土の固定資産への投資額の増加率を17ポイント、それぞれ上回った。また、中国西部地域の投資額が、中部地域の増加率を3ポイント上回った。民営資本の観光業への投資が全体の59.5%を占め、主力となっている。
これについて、北京交通大学観光管理学院の張輝・院長は、「中国の観光業は現在、急成長しているため、大量の資本が流れ込んでいる。現在、中国の国民の消費は、実物からサービスの分野へと移行している。観光業の投資や消費の成長は、中国の現段階の経済発展の現状と合致している」と分析している。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年7月15日