毎回、大学ランキングが発表されるときには、いつも熱い論争が巻き起こる。このほど、権威のある英国の情報誌「タイムズ・ハイアー・エデュケーション」で2015年度アジアの大学ランキングTOP100が発表された。中国の大陸部の有名校は合わせて21校ランクインし、初めて日本を上回ってアジアのTOP100大学の最多保有国となった。中国大陸部の有名校は現在アジアのどのレベルなのか?我々は本当に「アジアナンバー1」になったのか?
■大陸部のランキング入りの歴史 三年で3つの飛躍
「タイムズ・ハイアー・エデュケーション」は老舗の教育研究出版物で、2004年11月より、いくつかの機関と連携して大学ランキングの発表を開始した。2010年からは単独で世界大学ランキングを発表後、QS世界大学ランキングと世界大学学術ランキングと共同で世界三大大学ランキングと認められ、最も影響力を持っている。
「2015年度アジアの大学TOP100」は2013年から開始され、その年に日本はTOP100に入った大学の数が22校、中でも東京大学は1位という輝かしい成績を収め、ランキングトップになった。台湾地区は17校が圏内に入り2位、中国大陸部は15校が圏内に入り3位にとどまった。
2014年、日本は依然として大学TOP100において数では首位をキープしていたが、昨年の22校から20校に減少した。中国大陸部は18校で第2位、韓国は14校がランクインし3位だった。「タイムズ・ハイアー・エデュケーション」の編集者で、アジアの大学ランキングの編集長を務めるフィル·ビーティー氏はこの1年のデータ分析から今後の情勢の変化を予測した。「日本は依然としてアジアの高等教育と研究のリーダーだが、この地位は長くは続かない。今まさにリーダーの座を失いつつあり、中国と韓国が急速に追い上げてきているとデータがはっきりと示している」と話す。
案の定、2015年には中国の大学が21校ランキングされ、着実にトップに躍り出た。