百度とマイクロソフトがついに提携した。百度は、中国市場におけるウィンドウズ10(Win10)の標準ブラウザ「マイクロソフト・エッジ(Microsoft Edge)」のデフォルト・トップページおよび検索エンジンとなった。また、百度も、「Win10 Express」を通じ、Win10への正規アップグレードをサポートする。京華時報が報じた。
百度は今回の提携で、マイクロソフトが中国市場で速やかに「現地化」を進める上でのパートナーになることは間違いない。また、自社の検索エンジン(Bing)があるにもかかわらず、中国「マイクロソフト・エッジ(Microsoft Edge)」で百度をデフォルト・トップページに採用したことには、今回の百度とのタイアップに対するマイクロソフトの誠意が表れている。
中国を含むグローバル市場において、正規版のウィンドウズ7(Win7)とウィンドウズ8(Win8)はいずれも、無料でWin10へのアップグレードが可能。百度が「Win10 Express」を提供することで、中国のネットユーザーは、手早くWin10のダウンロードを行うことができ、安全かつスムーズなアップグレードが実現する。
Win10のOS を使用している端末は、すでに世界で7500万台に上るが、中国市場でのWin10の普及率は、マイクロソフトの目標には全く及ばない。マイクロソフトにとって最も重要な市場のひとつである中国市場に本格的に参入するには、自社製品を現地向けに改造するだけでは限度がある。百度と提携することで、より多くの懸案事項がスムーズかつ簡単にクリアできるだろう。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年9月25日