マイクロソフトの自前の検索エンジンBing(ビング)は、これまでずっと中国市場で一定の評価を得られていない。事情通が10日に明らかにしたところによると、百度はビングに替わり、中国市場で販売されるウィンドウズ10バージョンアップ版のデフォルトの検索エンジンになるという。百度に確認したところ、今はまだノーコメントとの回答があった。「北京商報」が伝えた。
消息筋によると、今後、中国のユーザーがウィンドウズ10システムに更新し、エッジやインターネットエクスプローラーなどのブラウザを使用した場合、またはその他のネットでの検索が必要になった場合、検索の結果はすべて百度を通じて得られたものになる。この情報は今月中旬に公表されるが、具体的な日時はまだ確認できていないという。
ウィンドウズ10が中国で正式に発表されると、マイクロソフトのハリー・シャム上級副社長は、「百度はマイクロソフトの中国における新たなウィンドウズ10へのバージョンアップの戦略的協力パートナーであり、検索サービスを通じて正規版ウィンドウズ10の更新とダウンロードのルートを提供することになる。またウィンドウズ10の更新のダウンロードを提供する検索エンジンには、360や騰訊(テンセント)のものもある」と述べた。
事情通によると、今回のウィンドウズ10と百度との協力の第2段階は、ウィンドウズ10のブラウザ・ビングのインターフェースが遠からずデフォルトで百度に置き換わるということだ。
だが業界関係者の間では、この動きには別の意味があると考えられている。匿名のアナリストは、「マイクロソフトにとって、重要な検索事業を百度に譲るのは、この分野における中国市場での失敗を間接的に認めることにほかならない」と指摘する。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年8月11日