上海の出入国管理部門が7日に明らかにしたところによると、今年の国慶節(建国記念日、10月1日)連休には、中国人の海外旅行で日本が人気ナンバーワンだったという。10月1~6日に上海から日本を訪れた中国人観光客はのべ4万8200人で、海外旅行客全体の21.40%を占め、人数は前年同期比68.53%増加した。香港や澳門(マカオ)への旅行は振るわなかった。中国新聞社が伝えた。
国慶節連休も終わりに近づき、1~6日を振り返ると、上海の出入国者数はのべ63万5200人で、同12.73%増加し、一日あたり10万5900人だった。中国人観光客向けにノービザ(査証)政策や到着ビザ政策といった便利な政策をうち出す国が増え続けていること、中国国民の出入境手続きが絶えず簡素化に向かっていることなどから、ますます多くの中国人が国慶節連休期間に海外旅行に出かけるようになった。出入国管理部門によると、1~6日に上海から海外に出発した観光客はのべ33万900人、うち中国籍の人はのべ22万5200人で、全体の68.06%を占めたという。
今年の国慶節連休には、中国人の海外旅行で日本に一番人気があった。東南アジアルートでは、タイツアーに引き続き人気があり、上海からタイへ出かける中国人は同42.86%増加した。上海発の欧米などへの長距離旅行の人気も引き続き高まっており、旅客数は同約10%増加した。一方、香港や澳門へのツアーは人気がなく、この連休に上海から両地へ出かけた人はのべ2万人で、前年同期の水準にとどまった。また先に発生した中東呼吸器症候群(MERS)などの影響により、1~6日に上海から韓国へ出かけた人は3万人に満たず、同32.12%減少した。それでも旅客が最も減少した6~8月に比べれば「回復」したといえる。
連休の終わりが近づくと、何日も続いた出国ラッシュが収まり始めた。上海各地の出入国管理部門の待合いロビーをみると、出発客の流れが徐々に普段の状態に戻りつつある。一方、到着客が増加し始めており、虹橋の出入国管理部門が7日発表したところによると、虹橋空港に到着する便は旅客でいっぱいで、特に日本、韓国、台湾地区からの便は基本的にどれも満席だ。6日の到着客はのべ5千人を軽々と突破し、普段より約20%多かったという。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年10月8日