国際通貨基金(IMF)は現地時間の6日、ペルーの首都リマで最新の「世界経済見通し」を発表した。今年と来年の世界経済の成長率予測は下方修正したが、中国経済の成長率予測は変えなかった。
同見通しでは、世界経済は2015年に3.1%成長するとしており、これは14年の成長率を0.3ポイント下回るとともに、7月に出した「世界経済見通し」の予測値を0.2ポイント下回る数字だ。また中国経済の成長率を15年は6.8%、16年は6.3%とし、7月の見通しの数字を維持した。
同見通しによると、主要国・地域の先行きは依然としてバランスを欠く。昨年に比べ、発達したエコノミーの復興はやや加速し、新興市場と発展途上のエコノミーの経済活動は5年連続で鈍化する見込みだ。主な原因は一連の大型新興市場と石油輸出国で成長のエネルギーが弱まっていることだ。コモディティ(大口商品)の価格が下落し、新興市場に流れ込む資本が減少し、新興市場の通貨が圧力に直面し、金融の変動が激しくなる中、経済の直面する下方リスクが高まり、特に新興市場と発展途上のエコノミーでリスクが高まっているという。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年10月8日