世界観光都市連盟(WTCF)は7日に報告書「中国国民のアウトバウンド(都市)国際観光消費市場調査報告(2014~2015年)」を発表した。それによると、世界最大のアウトバウンド国際観光市場である中国の観光客が世界に全体に占める割合が9.58%に達し、二線都市と三線都市が引き続き市場の拡大を後押しする見込みだという。新華網が伝えた。
同報告書によると、2013年に中国は世界最大のアウトバウンド国際観光市場になり、14年に海外旅行した中国人が世界の観光客全体に占める割合は9.58%に達した。また中国の海外観光消費は1650億ドル(約19兆6218億円)に達し、世界の海外観光消費全体に占める割合は11%になった。
この報告書は海外旅行する中国人観光客を研究対象とし、絶えず変化し発展する観光産業の新たな注目点や要請について調査を行い、分析を加えたものだ。調査項目は97の小項目に分かれ、記入する部分は416カ所ある。さまざまな協力ルートや媒介、インターネット、「微博」(ウェイボー)、「微信」(WeChat)などを通じて、海外旅行をしたことのある1万7810人(世帯)にアンケート調査を行い、回答の完全性と有効性をふるいにかけた結果、最終的に有効回答数は7813件になった。
同報告書によると、アンケートの結果、次のようなことがわかったという。海外旅行する中国人観光客が増加を続けており、二線都市と三線都市の市場の潜在力が極めて大きい。長距離旅行を選ぶ中国人観光客は海外旅行する頻度が高く、毎年複数回海外旅行に出かける人の割合が50.74%に達する。生活レベルの向上と所得の増加にともない、海外旅行する中国人観光客の旅行熱が徐々に高まり、旅行のための出費も拡大し、生活のための出費全体に占める旅行の割合が20%を超える人が41.59%に達した。中国人の海外旅行のスタイルがさらに多様化し、より個性的で人と違う旅を求める声が徐々に高まっている。「インターネットプラス」がアウトバウンド国際観光に与える影響が日に日に顕在化している、などだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年9月8日