挨拶する中国翻訳協会副会長・北京第二外国語学院副学長の邱鳴教授
中国翻訳協会と北京第二外国語学院主催の第7回「通訳・翻訳理論と実践学術国際シンポジウムおよび2015年全国日本語MTI教育シンポジウム」が8日、北京第二学国語学院で開催された。人民網が伝えた。
中国翻訳協会副会長で、北京第二外国語学院副学長の邱鳴教授が開幕式で挨拶し、「日本語MTI教育がスタートして以来、今日までに50校以上に設けられているが、通訳・翻訳教育は中国における新興分野で、歴史が短く、人材育成理念やカリキュラムの設置、教材から卒業生の就業に至るまで、各学校で多くの問題が浮上している。この会議が関係各位にとって啓発的役割を果たし、経験と成果を分かち合ってくれることを期待する」と述べた。
杏林大学の塚本慶一教授、韓国外国語大学の金珍我教授、台湾輔仁大学の楊承淑教授、北京第二外国語学院の楊玲教授がそれぞれ基調講演を行った。塚本教授は、日中通訳界の現状を分析した上で、「日本の伝統文化、ポップカルチャーおよび科学技術分野など通訳・翻訳需要は旺盛で、こうした需要を満たすよりハイレベルの中日通訳・翻訳人材が現れてくれることを期待する」と述べた。金教授は、韓国の通訳・翻訳教育の発展史を回顧、総括した。楊承淑教授は、通訳・翻訳教育および実践に関する台湾での成功例を紹介した。楊玲教授は「日本語MTIプロ人材育成においてすべきこととできること」と題する報告を行い、「中国語から外国語への通訳・翻訳需要は外国語から中国語への通訳・翻訳需要を超え、今後需要が旺盛になるが最も脆弱なのが中国語から外国語への通訳・翻訳だ」と指摘した。(編集IM)
「人民網日本語版」2015年11月10日