国際電気通信連合(ITU)が開催した「2015 年世界無線通信会議(WRC-15)」で、民間航空機の航行を人工衛星で監視し追跡することを可能にするため、通信に使う電波の周波数を新たに割り当てることが決定された。民間航空機は、少なくとも15分に一度、位置情報を発信しなければならない。2016年11月までの実施を目指す。中国新聞網が報じた。
昨年、乗客乗員239人を乗せたMH370便が途中に消息を絶ったことを受け、160カ国以上の代表が参加し、スイス・ジュネーブで開催されたWRC-15で決定。地上のレーダーに頼っている現行の民間飛行追跡システムの向上を目指したものだ。
国際民間航空機関(ICAO)は、16年11月までに同決定を実施するよう求めている。
同決定では、民間航空機は、少なくとも15分に一度、位置情報を発信しなければならず、緊急時には発信回数を増やさなければならないと規定している。
「人民網日本語版」2015年11月16日