2016年2月1日  
 

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海外製品の「大量買い」が供給側に改革迫る

人民網日本語版 2016年02月01日13:34

1月下旬、中国から日本に買い物に出かける団体がアジア最大の旅客船「クアンタム・オブ・ザ・シーズ」で上海を出発し、日本に到着した。日本メディアの報道によると、旅客たちは福岡市で観光と買い物を楽しみ、いろいろなサイズの買い物袋に入った商品を抱えて再び船に乗り込んだという。中国観光客は買い物に熱心で、そうした情熱を表す「爆買い」が2015年には日本で新語・流行語大賞を受賞した。「人民日報」海外版が伝えた。

中国人観光客の海外での買い物ぶりは「豪快」と言えなくもない。商務部(商務省)がまとめたデータをみると、15年の海外消費額は約1兆2千億元(約22兆1071億円)に達したという。銀聯の決済システムのデータによれば、中国人観光客に最も人気がある旅行先は日本、韓国、欧州、米国だ。日本の観光庁の統計では、15年の訪日観光客の消費総額のうち中国人観光客が4割を占め、一人あたり平均は約1万6千元(約29万5千円)で世界一だった。試算によると、中国人観光客は韓国経済に220億ドル(約2兆6664億円)の貢献をし、国内総生産(GDP)の1.6%を担ったという。

春節(旧正月、今年は2月8日)が近づき、海外での大量買いの風が大手通信販売プラットフォームにも吹き始めており、海外通販が消費者を引きつけるための店舗側の大きな武器になっている。

海外大量買いにはさまざまな見方があり、価格、品質、目新しさなどさまざまな理由が買い物への情熱を後押ししているという。購入する商品はもはやぜいたく品に限らず、粉ミルク、紙オムツ、保健用品、ペン、ノート、冷却シート、馬油などが人気だ。とりわけ若い人のショッピング行動をみると、海外ショッピングの多様化や海外製品の認知度の高まりといった傾向が顕著だ。

消費需要が個性化し、高品質化する一方で、国内関連産業の生産能力は過剰で、安売り競争が止まらない。こうした消費と供給のミスマッチが、消費需要を海外に向かわせている。有効な供給が消費ニーズに対応できていないため、生産能力の過剰がさらに重荷になっている。


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