外交部(外務省)の華春瑩報道官はこのほど、米海軍のイージス艦が西沙(英語名・パラセル)諸島における中国の人工島の領海に進入したことについて、記者からの質問に答えた。やりとりは次の通り。人民網が伝えた。
【記者】米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の報道によると、米国防省の高官が、米海軍のイージス艦カーティス・ウィルバーが事前の通告なしに、中国の人工島から12海里以内の領海に進入したことを認めたが、詳細についてより多くを語ることは拒否したという。報道はまた、こうした動きは中国が当該エリアにおいて領土と海洋の権利を主張することに対する挑発行為でもあると伝えた。中国はこれをどのように考えるか。
【華春瑩報道官】「中華人民共和国領海及び接続水域法」の関連規定に基づき、外国の軍艦が中国の領海に入る場合は、中国政府の承認を得なくてはならない。米イージス艦は中国の法律に違反し、中国の領海にみだりに進入したのであり、中国は法律に基づいて監視、呼びかけなどの措置を取った。中国は米国が中国の法律を尊重し、遵守し、中米の相互信頼関係と地域の平和安定にプラスになることを数多く行うよう促していく。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年1月31日