2016年1月29日  
 

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李総理 IMF専務理事と電話会談

人民網日本語版 2016年01月29日14:47

国務院の李克強総理は28日、要請に応じて、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事と電話で会談し、世界や中国の経済金融情勢などについて深いレベルの意見交換を行った。新華社が伝えた。

李総理は、「現在、深いレベルで調整が行われているグローバル経済の情勢は依然として錯綜し複雑で、回復のエネルギーが乏しく、不確定要因も増大している。成長を後押しし、構造を調整し、協力を強化するのが国際的な共通認識(コンセンサス)だ。中国は世界経済と深く融合している。世界の経済成長率および貿易成長率は鈍化し、国際金融市場の変動が激化するという環境の中、昨年の中国経済は6.9%という中くらいの高度成長を維持し、十分な雇用を生み出し、国民の所得と貯蓄の伸びがいずれも経済成長率を上回り、環境が持続的に改善された。これはたやすいことではない」と述べた。

また李総理は、「中国の発展のカギは改革に基づくことだ。グローバル経済の下方圧力や国内の深層レベルの問題点に直面して、中国は堅い信念をもち、困難を直視し、さまざまな施策を総合して、中国経済がもつ巨大な潜在力、強靱さ、転換の可能性をしっかりと運用していく。総合的需要を適度に拡大すると同時に、構造改革の強化に力を入れ、特に供給側の構造改革に力を入れる。積極的な財政政策と安定的な金融政策を引き続き実施し、イノベーションが駆動する発展戦略を深く推進し、大衆による起業・革新を推進し、たくさんの人々の積極性と創造力を発揮させて、新たな発展のエネルギーを絶えず拡大強化し、従来のエネルギーが改良されバージョンアップするようにする。私たちには中国経済の持続的で安定的な発展を維持する力がある」と強調した。

李総理は話が人民レートに及ぶと、「中国政府は通貨切り下げによって輸出を推進しようとは考えていないし、貿易戦争をしかけるつもりもまったくない。実際、人民元レートは(IMFの特別引出権<SDR>を構成する)バスケット通貨に対して基本的安定を維持しており、持続的な切り下げが行われる土台は存在しない。私たちは自主的、段階的、コントロール可能との原則を堅持し、人民元レート形成メカニズムの改革を安定的に進め、市場とのつながりを強化して、人民元レートが合理的でバランスの取れた水準で基本的に安定し続けるようにする」と強調した。

李総理はIMFが長年にわたって世界の成長促進や金融の安定維持で行ってきた積極的な努力を賞賛するとともに、「中国政府はIMFをはじめとする国際機関と経済発展やマクロ政策などをめぐるやりとりを強化し、各国や関連当局とともに、グローバル経済の回復と成長に向けて積極的なシグナルを発し、市場の信頼感を高めていきたい考えだ」と述べた。

ラガルド専務理事は、「中国政府は有力なマクロ政策を実施し、構造改革を推進し、レート政策の安定を維持し、市場とのつながりを強化するなどの有効な措置を取って、中国経済の安定的成長を維持することができると確信する。IMFは引き続き中国とのやりとりや協力を強化し、改革への決意と成長への信頼をともに市場へ発信していきたい」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2016年1月29日

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