アップルが26日に2016年度第1四半期(12月期)の決算を発表すると、たちまち株価が暴落した。27日には6.57%値下がりし、一日の下げ幅を2年ぶりに更新した。「京華時報」が伝えた。
決算によると、同期の営業収入、純利益、iPhone(アイフォーン)の売上台数はいずれも過去最高だったが、投資家が注目したのは同期のiPhoneの出荷台数の伸びが過去最低という点だった。アップルは今年第2四半期の営業収入が13年ぶりのマイナスになると予想する。決算を受けてアップル株は暴落し、27日の下げ幅は6.57%、終値は93.42ドル(1ドルは約120.0円)となった。
株価暴落によりアップルの時価総額は一日で360億ドル以上「蒸発」し、5479億ドルに低下した。アップルは米国の科学技術企業で最高の時価総額を誇るが、グーグルを擁するアルファベット社との差が徐々に縮まっている。だがアナリストは、「長期投資家はこのたびの株価下落をアップル株購入の好機と考えるだろう」といい、ゴールドマンサックスも、「iPhoneの売上の伸びが3月にはマイナスになる見込みで、これはアップル株にとっては吸引力ある魅力点となる」との見方を示す。
アップルはこれまでずっと、9月にiPhoneの新機種をうち出し、同年の年末に最高の売上を記録してきた。今年はアップル製品のリニューアル年で、iPhone7の発売が予定される。7が市場に出回るようになれば、売上はまたプラスになると予想される。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年1月29日