中国の控え目な反応には自らの考慮がある。米国の今回の軍事行動には虚勢を張る意味合いが大きいことをよく分っているからだ。米艦は慌ただしく来てすぐに去り、関係海域に「進入」したことを明らかにしただけで、それ以上の詳細を明らかにすることを拒んだ。米側は中米の軍事的対峙のシーンを描写することを避けた。ペンタゴン高官は今回の行動は「無害通過」だと強調したうえ、中国軍艦と遭遇しなかったと嘘をつき、矛盾を小さくしようとした。また、米国は鍵となる問題で中国に挑戦していない。軍艦を派遣して示威行動をした後、米国は南中国海の領有権争いについて特定の立場を取らないと重ねて表明した。これは米国は南中国海で中国と正面から衝突して、情勢が制御不能になるのを望んでいないことを示している。
中国はかねてより挑発を恐れていない。中国は、米側の挑発行動によって中国が南中国海の主権権益を放棄することはあり得ないと繰り返し米側に表明している。中国は引き続き正当な活動を展開する。
中国は誠心誠意地域の平和・安定の大局を重視しており、火遊びをして自ら焼け死ぬことのないよう米側に繰り返し注意を促している。中国は責任ある大国であり、自ら出撃することはない。米国が再三中国の反対を顧みず艦艇・航空機を派遣して、双方の海空兵力の近距離接触をもたらしているのだ。米国は軍事面の「専門性」についてよく話す。それならば双方の人員の安全を考慮して、偶発事態の発生を防ぐべきだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年2月2日