恐らく8年前はユーモアでご飯を食べていくことなんてもっての外、自身の職業を「面白い事を言う人」と称する人はいなかった。しかし現在、「ジョークライター」は履歴書に書ける職業になっただけでなく、背後には専門の会社や組織もついていたりする。このほど、ビジネス仲介のソーシャルプラットフォーム「リンクトイン」の1700万人の中国人会員のプロフィールデータをもとに、インターネットが急速に職場に変革をもたらしていることを発見した。ビッグデータ・アーキテクト、ニューメディアスペシャリスト、データ科学者、デジタルマーケティング専門家、プロの購入代行、ジョークライター、クラウドサービス専門家、ショートムービー企画、UI/ UXデザイナー、個人旅行プランナーなどが現在、注目職業のトップ10になっている。
統計データでは、「ビッグデータ・アーキテクトという職名のリンクトインユーザーは8年で18倍増加しており、最も注目を集める新規職業になった。続いて、ニューメディアスペシャリストとデータ科学者がそれぞれ13倍増加している。ここ数年、目覚ましい発展を遂げているデータマーケティング専門家も9倍増加、プロの購入代行、ジョークライターのそれぞれ8倍と7倍増加している。
業界関係者は「インターネット及びそれに付随して発展したソーシャルネットワーク(SNS)、ニューメディアなどが多くの職業を8年間で急速に増加させた最も重要な要因である。例えば、8年前、ビッグデータという言葉は殆ど使われていなかったが、ビッグデータで一躍有名になった米国のドラマシリーズ「ハウス・オブ・カード、野望の階段」がC2B(消費者からメーカー)製品・サービスの大規模なデータを使用し、全世界にビッグデータのパワーを見せつけた。時を同じくして、微博(ウェイボー)、微信(WeChat)などのSNSが発展し、「SNSマーケティング」はマーケティングに関わる人々の目には「新星」に見えた。国際的に権威ある広告業界予測メディア「イーマーカー」の最新データによると、全世界のスポンサーが2015年におけるSNSでの広告投入率は2014年に比べて33.5%上昇した。このことが、企業がニューメディアスペシャリスト、デジタルマーケティングスペシャリスト、「ジョークライター」の大量ニーズを引き出す「引き金」になった。
専門家は「多くの新規職業は初期においては実際には一種のスキルである。求職者は市場をリードする可能性を秘めるスキルを早急に習得すれば、就職のチャンスを掴めるかもしれない」としている。(編集JK)
「人民網日本語版」2016年3月1日